「砂(すな)の数と星の数」


  11月20日(日)の活動では、中川リーダー企画(きかく)第(だい)2弾(だん)「砂の数と星の数」を、鳥取砂丘(とっとりさきゅう)にあるサンドパルとっとりでおこないました。

 この活動では、まず「鳥取砂丘の“馬(うま)の背(せ)”をつくる砂の数を知るには、どうすればよいか」という問題(もんだい)から始めました。最初はみんなが遠慮(えんりょ)ぎみで、なかなか意見が出てきませんでしたが、「一部を数えて、全体の大きさから推定(すいてい)する」という方法が提案(ていあん)されました。そこで3〜4人のグループに分かれ、まず5ミリのサイコロの中に砂が何個あるかを数えてみました。見た目はそれほど多くなさそうでしたが、100個数えても200個数えても砂はほとんど減(へ)りません。およそ1時間近くかかって、各グループが砂を数え上げました。平均(へいきん)でなんと6700個(こ)! たった125ミリ立方(りっぽう)の中に、これだけの砂があるとは思いませんでした。

 ここまでも大変(たいへん)でしたが、ここからの計算(けいさん)がまた大変! なんといってもケタが多いのです。まずはここから1立方メートルの中に砂が何個あるかを推定しました。1立方メートルは125立方ミリの800万倍(まんばい)ということで、かけ算をおこなって530億(おく)個という結果(けっか)となりました。

 安心(あんしん)するも束(つか)の間(ま)、馬の背に1立方メートルの箱(はこ)が何個入るかを調(しら)べるため、馬の背の2000分の1の模型(もけい)を作りました。みんなで協力(きょうりょく)して模型を作り、それを水に沈(しず)めて体積(たいせき)を調べました。その結果、平均で馬の背の体積は約(やく)210万(まん)立方メートルであることがわかりました。

 そこでまた計算し、馬の背を作る砂の数はおよそ11京(けい)個であることがわかりました。

 さらにここから計算を進め、鳥取砂丘全体での砂の数は推定(すいてい)460京(けい)個、日本の浜辺(はまべ)にある砂の数は25垓(がい)個、世界全体の砂浜にある砂の数は570垓(がい)個であることがわかりました。近年(きんねん)の観測(かんそく)で、宇宙全体にある星の数は700垓(がい)個と推定されているので、世界の砂浜にある砂の数よりも、宇宙にある星の数のほうが多いという結果となりました。


砂を数えても数えても、ぜんぜん
減りません! 誰か助けて〜!!
鳥取砂丘「馬の背」の模型づくり
なかなか楽しいですよ。
計算が大変!
なんといってもケタ数が多いのです!

地球上の砂浜にある砂の数より、宇宙にある星の数のほうが多いことを
確かめた参加者たち。ちょっと疲れましたが、元気に記念撮影。お疲れさまでした。


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